Misaki8103’s blog

本や映画、ゲームなどの感想、日々の体験を書き綴るブログです。

『はじめての不倫学』読了

『はじめての不倫学』読了。不倫の内実を学問のように体系だてて学んでみよう、という本。

生物学的に婚外性交渉を行わない種の方が希少であること、人類の歴史的に見ても一夫一妻制が名実ともに確立されたのは、ごく最近のことであることが語られる。どうしても無くならないことであるなら、はしかのように予防接種を行う=事前に不倫の予備知識を得ておき、うぶであるがゆえの失敗を未然に防ごうという趣旨で、不倫の実際が記述されている。

古くは雑誌を媒体にした不倫交流会から、今風のSNSや出合い系、Webサイト上の高級交際クラブなどを、利用した男女の体験談を交え、日本での婚外性交渉に至るプロセスを紹介している。また、オープンマリッジやクーリッジ効果、ポリモアリー(複数愛)をキーワードにして、アメリカでの多夫多妻制の試みの紹介にもページが割かれている。

無くならないならば耐性を付けるために知識を得ていよう、という趣旨で書かれているためか、上記した不倫に関する記述が、やや肯定ぎみに案内されている感もした。読む人によっては、嫌悪感を得るかもしれない。野次馬的に目を通し真似をしようという人もいるかもしれないが、そこは著者がそういう人も居るだろうと否定はしていなかった。不倫を学問に結びつけるのは、成功しているとは言いがたく、読む人を選ぶクセのある本だと思った。

 

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はじめての不倫学 「社会問題」として考える (光文社新書)

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